セラミックファイバー断熱材は、優れた断熱効果と優れた総合性能を備えた、普及している断熱材の一種です。セラミックファイバー断熱材は、板ガラスの垂直ガイドチャンバーやトンネル焼鈍窯などに使用されています。
焼鈍窯の実際の製造工程では、上機に入る際の気流温度は600℃以上にも達します。また、再加熱前に炉を燃焼させるため、上機底部の温度は1000℃にも達することがあります。アスベストは700℃で結晶水を失い、脆く脆くなります。アスベスト板が燃焼・劣化して脆くなり、緩んで剥がれ落ちるのを防ぐため、アスベスト板断熱層を多数のボルトで押さえ、吊り下げています。
トンネル窯の放熱は大きく、エネルギー消費量を増加させるだけでなく、運転条件にも影響を与えます。窯本体と熱風流路は、断熱のため保温耐火材料で作られる必要があります。各種ガラス用のトンネル焼鈍窯にセラミックファイバー断熱材を適用すれば、その効果はさらに顕著になります。
次号では引き続き、セラミックファイバー断熱材ガラスアニール装置において。
投稿日時: 2021年7月5日