炉建設に使用される耐火繊維断熱材3

炉建設に使用される耐火繊維断熱材3

今号では、炉建設に使用される耐火繊維断熱材について引き続き紹介します。

耐火繊維-1

1) 耐火繊維
耐火繊維(セラミックファイバーとも呼ばれる)は、人工無機非金属材料の一種で、Al2O3とSiO2を主成分とするガラス相または結晶相の二元化合物です。軽量耐火断熱材として、工業炉で使用すると15~30%の省エネ効果があります。耐火繊維には、以下の優れた特性があります。
(1)耐熱性。一般的なケイ酸アルミニウム耐火繊維の使用温度は1200℃、アルミナ繊維やムライトなどの特殊耐火繊維の使用温度は1600~2000℃と高いのに対し、アスベストやロックウールなどの一般的な繊維材料の耐火温度は約650℃に過ぎません。
(2)断熱性。耐火繊維の熱伝導率は高温で非常に低く、一般的なアルミナ珪酸塩耐火繊維の1000℃における熱伝導率は軽量粘土レンガの1/3であり、熱容量が小さいため断熱効率が高い。軽量耐火レンガを使用する場合と比較して、設計炉ライニングの厚さを約半分に減らすことができる。
次号では引き続き紹介します耐火繊維断熱材炉の建設に使用されます。お楽しみに!


投稿日時: 2023年3月27日

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