近年、各種耐火セラミックファイバー製品が高温工業炉における高温断熱材としてますます多く利用されています。各種工業炉に耐火セラミックファイバーライニングを適用することで、20%~40%のエネルギー節約が可能です。耐火セラミックファイバー製品の物理的特性により、工業炉の石積み重量が軽減され、施工が簡便になり、労働強度が低下し、作業効率が向上します。
セラミック炉における耐火セラミック繊維の応用
(1)充填材およびシール材
窯の伸縮継ぎ目、金属部品の隙間、ローラー窯の両端の回転部品の穴、天井窯の継ぎ目、窯車および継ぎ目は、セラミックファイバー材料で充填またはシールすることができます。
(2)外側断熱材
窯炉では、断熱材として主にばら売りの耐火性セラミックファイバーウールまたはセラミックファイバーフェルト(ボード)が使用されています。これにより、窯壁の厚さが薄くなり、窯外壁の表面温度を下げることができます。繊維自体に弾力性があるため、加熱時のレンガ壁の膨張応力を軽減し、窯の気密性を向上させることができます。耐火性セラミックファイバーは熱容量が小さいため、急速焼成に適しています。
(3)裏地材
異なる温度要件に応じて適切な耐火セラミックファイバーをライニング材として選択することで、以下の利点が得られます。窯壁の厚さが薄くなり、窯の重量が軽減され、特に間欠窯の加熱速度が加速され、窯石材の使用量とコストが節約されます。窯の加熱時間が短縮され、窯を迅速に稼働させることができます。また、窯外層の石材の耐用年数が延長されます。
(4)フルファイバー窯で使用する場合
つまり、窯の壁と炉のライニングは両方とも耐火セラミック繊維耐火セラミックファイバーライニングの熱容量はレンガライニングの1/10~1/30に過ぎず、重量もレンガの1/10~1/20です。そのため、炉体の軽量化、構造コストの削減、焼成速度の高速化が可能になります。
投稿日時: 2022年8月22日