工業炉におけるアルミニウムケイ酸塩耐火繊維の応用

工業炉におけるアルミニウムケイ酸塩耐火繊維の応用

アルミニウムシリケート耐火繊維の耐熱性と保温性は、他の耐火物と同様に、その化学的・物理的特性によって決まります。アルミニウムシリケート耐火繊維は白色で、構造が緩やかで、柔らかな風合いをしています。綿のような外観は、優れた断熱性と保温性を得るための重要な条件です。

アルミニウムケイ酸塩耐火繊維

アルミニウムケイ酸塩耐火繊維の熱伝導率は、1150℃以下の耐火コンクリートのわずか3分の1であるため、それを通過する熱伝導は非常に小さいです。その重量は普通の耐火レンガの約15分の1に過ぎず、その熱容量は小さく、それ自身の蓄熱は非常に小さいです。アルミニウムケイ酸塩耐火繊維は白くて柔らかく、熱に対する反射率が高いです。耐火繊維に放射された熱のほとんどは反射されます。そのため、耐火繊維を熱処理炉のライニングとして使用すると、炉内の熱は数回の反射の後、加熱されたワークピースに集中します。同時に、アルミニウムケイ酸塩耐火繊維は綿のように柔らかい質感で、軽くて弾力性があり、高温でも安定した性能を発揮します。急激な寒さや暑さの変化にも耐え、ひび割れがなく、断熱性や遮音性にも優れ、化学的安定性も非常に優れています。
熱的観点から見ると、アルミニウムケイ酸塩耐火繊維は優れた高温性能を有しています。これは、耐火繊維の製造に使用されるカオリンの主鉱物組成がカオリナイト(Al₂O₃·2SiO₂·2H₂O)であるためです。カオリンの耐火性は一般に粘土よりも高く、その耐火温度はその化学組成と密接に関連しています。
次号では引き続き、アルミニウムケイ酸塩耐火繊維工業炉で。どうぞお楽しみに!


投稿日時: 2021年9月6日

技術コンサルティング